紺碧(こんぺき)色、それはウズベク語でザンゴリと呼ばれるカッタボグ陶芸の作品を特徴づける色です。
多くの歴史的建造物は青、白、ターコイズのマジョリカタイルが占めています。伝統色である白は純潔、聡明、幸福を、青は澄んだ空を、青緑色(ターコイズカラー)は信仰心を表しています。さらに絡み合う細かな花のモチーフは悪いものから守ってくれるものとされています。
紺碧色の陶器はカッタボグ村だけで作られているわけではありません。ヤンギアリックだけでなく、ホンカ地域近くのマドゥール村でも作られています。カッタボグで工房を開いているオタジョノブ家は陶器づくりに、天然の材料のみを使います。
品質のいい陶器はよい土を選ぶことにかかっています。オタジョン家は確かな採集家から塩分濃度の低い土を手に入れています。職人たちはその土を“クロル トゥプロク”(kulol:陶芸家、tuproq:土 陶芸家の土という意味)と呼んでいます。土を採取し太陽の下で乾燥させ後、粉砕し不要な粒子を取り除きます。正しい密度になるように土は2時間こねられ、濡れた布で包みます。1日後、こねる工程は1時間繰り返されます。そして土の塊はろくろの上で形をなします。
陶芸の土、 “クロル トゥプロク”
カッタボグ陶芸はボディヤ(*古代ホレズム語で大皿を意味する。近年ではあまり使われなくなっている。現代ホレズム語ではトボク)と呼ばれる大皿、ボウル皿、灰皿、貯蔵用壺やお土産の品などがが作られています。さらに、ここホレズム州の歴史的建造物の修復用や近代建物のタイルも作られています。
ヒヴァにある多くの歴史的建造物のタイルはカッタボグ陶芸家によるものです。
カッタボグ陶器工房の作品類
アル・ホレズムミー記念碑、ウルゲンチ
化粧土で白化粧を施しているところ